第16話「南へ」

たんぽぽはShuを、ピアはカタセを担ぎ南東へ歩く。
カタセはいまだに気絶中。Shuはとっくに目覚めているが、ついでなのでタンポポの筋トレのために担ぐ。
まだ、忍者村に帰りたくないし、もう少し冒険がしたい。
それ以外には、とくに南東を目指す意味は無い。
砂嵐がひどく、まともに目を開けていられない。

Henq(ヘンク)という地域に入ったらしい。
このあたりは、罪人だろうが、妖怪だろうが、金さえもっていればそれがモノを言う地域らしい。
ある意味で平等、カネのあるなしが善悪を分ける場所だとピアが言う

賄賂に必要なカネはあるか?

カネ。
6000Catしかないけど・・・。

すぐに巨岩の上に建てられた要塞のようなヘンク街が見えてくる。

カタセやタンポポは、逃亡奴隷ではなく、「元奴隷」らしい。
とくに呼び止められることもなく、城門は通過できました。

タンポポとカタセは、宿屋へ。
あー、久々に、宿屋でゆっくり休める。
休む必要のないピアが、街を周るが、とくに目に付くものも無し。カネも無いし・・・。

1日ゆっくり休んで、街を後にした。

しばらく進むと、街のヒーローズがスキーマ―にボコられていた。

その様子を眺めていると・・・
スキマーが消えた・・・?

のではなく、もしかしてコレか・・・!

どうやら、スキマーは夜行性で昼間は、土に潜って寝ているらしい。
数日前に、Shuが突然襲われたのも、これを踏んづけたからかもだ。

もはや、スキマーでも余裕で振り切れるタンポポが、忍び足で近寄ってみる。
真上まで行ってもスキマーは地面から出てきませんでした。

起こしても勝てる相手ではないので、街のヒーローの装備を持てるだけ拾い集めてそこから離れました。

ここからこんどは南へ。
東の方には、水色の平原。
なんにもなさそうなので、今回はそっちの方はパス。
また今度来たときに行ってみよう。
っていうか、途中にいるあの生き物は知ってる。
攻撃の強さはスキマーほどじゃないが、数が多くてしかも気絶してる人間を喰うヤツなので、近寄るべきじゃない。こんなとこにも生息してるんか。
無視して、さらに南へ。

あれ、ヤバイやつや・・・

もうこのあたりは砂漠ではないみたい。
城壁が見えてきたので、立ち寄ってみることにした。

Market?
フリーマーケットか?

つづく

tanpopo

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