第10話「はじめての遠征」  

たんぽぽ一家

仲間もそろったことだし・・・
そろそろ遠征でもしてみたい。

・・・

・・・・・・

そういや、目的とか無くね?

失った左腕のヒダリーを探しに行く・・・、違うな。
世界最強の剣士になる・・・、まぁ悪くないが。
この世界を征服・・・、たんに人口(mobキャラ)が減るだけじゃないかな

やべぇ、目的がねぇ。

おいカタセ。

カタセ「へぇ。あたしの宿命は、旦那を勝たせることです」

なぁピア

ピア「どこでもいいから、旅がしたい」

おい、Shu

Shu 「ハッハッ・・・」

やべぇ、どん底でスタートしたわいいが目的がねぇ!!!
海賊王になるとか、オヤジを探しにいくとか、七つの玉を集めるとか、全国大会で優勝するとか!!

ない!ないぞぉ~~~~~!

ピア「なら目的を探しにいけばいいじゃなか!さぁ!出発しよう!」
ソレだ!
目的を探す目的で旅に出よう・・・・・・・・!

といっても、おれたちは弱い。
ピアはフィジカル優秀とは言え、忍者村ではある意味での「箱入り娘」だったみたいで、村から出たことないらしい。
なので、戦闘技術は皆無だった。
というわけで、どの集団と戦っても勝てる自信が無い。
なので、ひとまず、この周辺で死なない程度に剣術を学ぶのが先なんだよね。

北は海。西はカニバル平原。東はカニバル地帯を抜けると最初に通った砂漠。
南はよくわからん。
とりあえず、東の方いってみようか。
一応、最初に通った場所の周辺は少なからず知っているし。
カニバルは危険だけど、それ以外の脅威といえばあとはオオカミくらなんじゃないかな

ちゅうわけで東だ。
まず東の砂漠を目指してみよう!
リュックはピアに背負わせることにした。(実はいちばん力あるからね・・・)

基本、だれかを担いで走る

この遠征の主な目的は、戦闘を経験を積むことと、長旅に耐えうる基礎体力の強化だ。
というわけで、筋トレダッシュしながら、まずは漁村へ。
いま知る限りでは、この漁村と、ワールドエンドと忍者村の3か所が、壁に囲まれた安全地帯なのです。

ここから、海岸沿いに東へ。
10日前に寄ったカニバルハンターのキャンプに久しぶりに通りかかる。
壁がないけど、これだけ人数いればここも一応、安全地帯だわな。もしかすると漁村よりも固てぇ

うーっす。ひさしぶりー

問題はここから先なんだけど、近くに東へ向かうカニバルハンターのパトロール隊がぶらぶら歩いていたので、これに追従することにした。

カニバルハンターは、8人中2人が射撃役で、さらに2匹の大きな犬を連れていた。
Shuも少しは大きくなったんじゃないかと思ったけど、成犬と比較するとまだまだだいぶ子犬だった。
夜なので、あたりは真っ暗。最初の頃に買ったタンポポのベルトランタンだけがあたりをうっすらと照らしている

半島の付け根の丘陵を超えると、パトロール隊は来た道を戻るようだった。
しょうがないから、パトロール隊と別れて、タンポポ一行は、さらに東へ。
全力ダッシュだと移動速度にかなりバラツキがあるので、いちばん遅いカタセを先頭して急ぎ足で先へ進む

建物発見!

夜が明け切ったころに前方に、アウトポストのようなものを発見
「都市連合」という勢力の前哨基地でした。
強そうなお侍さんが詰めています。
中でちょっと休ませてもらおうと思ったけど、部外者お断りだったのでとっとと去る。
まー、なんかに襲われたらここに逃げ込めばおkってことで・・・。

立ち入り禁止だボケぇ!!

詰所を離れると、北西に「エンドイン」という集落のようなものが見えるが。
近づいてみたら廃墟でした。

いや、誰か住んでる?
奥の崩れてない建物に、ふとっちょのハイブがいた。

よくわからんが、戦闘タイプではないDNAのようなものを組み込まれてるらしい。まーたしかに、酒場にいたハイブとちがって、ずいぶん丸っこいような

わしぁもうここで、くたばるつもりだよ。

なにやら、自分の寿命を悟っているらしい。
そっとしておく。

とくに、戦闘になることもなく、こんなところまで来てしまった。
なんかお宝ゲットに期待して、一応、エンドインの崩れた家屋もあちこし探索してみたが、飢えた放浪者が焚火の前で座り込んでるくらいで、めぼしいものはありませんでした。

すぐ南西にも廃村があるらしい。
行ってみるか。

tanpopo

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