第4話 「刀を買った日」

魚売りが魚買えってうるさい漁村。
それにしても、よくこんな、カニバルだらけの場所で、漁師なんてやってるよなー。まーでも、おれも海好きだし、気持ちはわかるぜ。海はいいよな。

村で店を開いているのは、雑貨屋と酒場の2件。この手狭な漁村にしてこの酒場デカすぎるだろオイ。
酒場は、漁師と仕事してない放浪者と、傭兵やってくれそうな連中で、なかなかにぎわっている。
とりあえず、マスターに話しかけて、要らないものを売ろう
と、思ったけど、すでに食糧と医療品と、気絶してるカニバルから盗んだ剣が1本で、売れるものを持っていなかった。
逆に、なにか買うにしても、酒と魚くらいしか置いてない。
あとなんか設計図と、お尋ねもののメモ。
一応、カネは6000くらいあるけど、いま役に立ちそうなものがなかった。
だれか暇人を仲間に誘おうかと思ったけど、まだしばらくは子犬のShuだけでいいや。

雑貨屋ものぞいてみたけど、ここにも、いま必要なものは特にないかなー
背中に背負うカゴかリュックが欲しかったけどいいのが無い。

ちきしょう、なにしに来たんだよおれ・・・
まぁ、なんにしても初めての「人間」の集落だし。
雑貨屋の品ぞろえは、この近辺にとりあえずの自宅を建てるのにも不便なさそうなラインナップだった。

漁師になるんだったら、ここを起点に近所に家でもたてたいなー。
この漁村に空き家あるなら買ってもよかったけど、残念ながら空き家も無し。

ということで、漁村を見物しただけで、ここを離れることに。
ここからは、南に向かう。

丘を越えるとすぐに林。
(やっぱ、だいぶ腹でてるよな・・・)
まだオオカミよりも早く走れないし、気絶したらだれも治療してくれないまま出血で死んでしまうかもしれないので、やばそうな気配のところは迂回しつつ慎重に山沿いを南下する

すぐに、集落が見えてくる。
ここは、なんちゃって忍者が住んでる浮浪忍者の村。

ここもイイ、住みたい。住みたいけど空き家が無いみたいだ。
ここは武器屋がある。そうだ刀を買おう!!おれ専用のやつ!!

とりあえず「盗品」の札がついてる剣を売って、自分の刀を買うことにした。
記念すべき最初の武器は、2000catの忍者刀。
別に忍者目指してないけど、護身用で持っとくには最適なやつです

(お?なんかここまで走って、腹のぜい肉落ちたか?)

村の本部みたいなところに、トレーニング人形があったのでちょっと借りて練習してみる。
が、勝手に使うなって怒られる

んだよケチだな、くそー、どうやって剣の練習したらいいんじゃ・・・
って思ってたら、なにやらゲートで喧騒。
カニバルが襲撃!!おれもまぜろや~~!!

といっても、だれも手当してくれそうにない現状では、 出血で気絶したら、やはりそのまま死亡まで一直線の可能性大なので、 切っ先の届く間合いまでいったらあとは「防御姿勢」からの防御ブーストですね。
それでも、カニバルの攻撃がヒットして怪我したらヒヤヒヤものです。
1撃でもっ喰らったら戦線離脱。

んで戦闘はすぐに終了。
血まみれのカニバルが地面に転がる。
とりあえず、彼らが持ってた剣と医療品を拾って店に売る。
セコい。セコいけどありがたい。
もれなく1人1個医療品持ってるので、生きてるカニバルを治療してやる。
しばらくすると丸腰のカニバルが立ち上がるので、刀を抜いて切りつける!!
さすがに、丸腰には勝てるやろ!!
って、思ったけどひらりとかわされて、しかもカウンターでケリ喰らう。

その1ターンが終わると、忍者が殺到して1秒もしないうちに、起き上がったカニバルは切り刻まれるので、タンポポは蹴られ損じゃねーか!ちくしょー!

まーしかし、これ何回かやってるとたまに当たる。
ああセコイ・・・、セコいぜ。
しかし、生身の相手を切りつける貴重な実践練習だ。
現実の日本じゃ、いまのご時世ヤクザだって積みにくい経験。

もうすっかり夜中だけど、とにかく今日1日で、マラソン、剣術、治療と、だいぶ学べることが多かった。
お腹の脂身もすっかり取れたみたいだ。

やっぱ、仲間ほしいなー
子犬のShuだけじゃ、いざってときの食糧くらいにしかならん・・・

まぁ、明日かんがえよ。

tanpopo

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Sorry, Japanese only