第21話「帰路に乗る」

さて、どうやってデッドランドから出ようか。
酸性雨にあてられる時間は少なく済ませたい。複数のクモに襲われるのも避けなくてはならない。

いちばん良いのは、「来た道を戻る」なんじゃないかと思うけど、なんかつまらんよな…
てか、そろそろ忍者村に帰りたいし、それだと戻るのは遠回り。

地図を確認すると、北と南は山岳になっている
東は、何日か前に立ち寄ったWayStation
西は、距離あるけど平地の先の崖を登れば、デットランドから出られそう。

西の崖もそうなんだけど、すんなり崖に登れるとは思えない。
ということを考えると、北と南は近い場所が丘陵になっているとはいえ、最短距離で崖を登って酸性雨から逃れられるとは思えないんだな。
地図を見た感じでは、その先もどれだけデッドランドが広がっているかもわからんし。

ということで、選択肢は西。
平地を突っ走って、登れる斜面を見つけたら駆け上がってデットランドから脱出。
うん、それでいいこう。

問題はクモなんだが、戦っても勝てる可能性はゼロなので、逃げるしかない。
どうやら動くクモと、壊れて完全に動かなクモの２種類あるらしい。
可能な限り動くクモに出会わないルートを選んで走り抜けるしかない。

ということで、進路と方針は決まったのでとっとと出発しよう。
実は、食糧がほとんど無い。
数日前に立ち寄ったWayStastionで補給した１日分かそこいらの食糧が最後で、ほとんど残ってなかった。
そして、この街には食べ物が無い・・・
なんでもいいから早く食糧を手に入れなくてはならんのです。

とりあえず、Shuを軸に隊列を組んで出発。
動きだしそうなクモの近くは、かがんで静かにとおりすぎる。
一刻も早く酸性雨から脱出したいけどしゃーない

なんか、ときおり雷落ちてるんですけど・・・
（直撃したらどーなんだあれ）

来た時は、壊れスケルトン護衛団のおかげで全然意識してなかったけど、けっこういやらしい間隔でクモが配置されていたりして、迂回に迂回を重ねたおかげでだいぶ時間をかけつつどうにか西側の崖に到着。
はい、登れそうなところが視界にありません・・・

しょうがないから、「たぶんここ、デッドランドの外だよね？」
ってところをクリックして自動でルート導き出させることにしました・・・。

酸性雨のダメージやばくなってきたので、途中から隊列は組まずに、各々が最速で崖の登り口に向かう。
必然的に、最も足の速いピアやたんぽぽが先に行くことになるわけだが、先に行く２人は、いざというときの後衛のフォローや、最悪の場合、最初にデットランドを出た者が、少しでも回復した後に、動けなくなった後続を救出に行けばよいというプラン。

ピアが登り口を発見したらしく、崖を駆け上がる。
遅れてタンポポもそれに続く。

崖際にも、クモが転がってるが、動くやつはいないみたいで、カタセもShuも襲われることなく、無事、登り口にたどり着きました。

彼らがそこにたどり着いたころ、先頭を駆け上がっていたピアがデッドランドから脱出！！
そこも雨降ってるけど、酸性雨では無かった！！

でも、真っ暗でよくわからん―
わからんが、「毛皮商の通り道」言うらしい。

とりあえず、布団敷いて寝る。
どこで買ったか忘れたけど、寝袋２個あるので交代で寝る。

そして、明るくなるのを待ってから狩り。
メシだぜひゃっほ～ぅ！！

無事、デッドランドから生還し２４日目の朝を迎えることができましたとさ。

つづく